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沢尻エリカ 大河降板に思う代役の立て方と各国の薬物対処法

2019年12月16日

先日テレビを見ていると、沢尻エリカの大河ドラマについて、「代役を立てるべきか、立てざるべきか」についての議論が交わされていました。

その中で白石和彌監督のコメントも取り上げられていました。

[blogcard url=https://bunshun.jp/articles/-/19065]

 

多くのドラマやCMは自粛路線を進む中、彼は自身が監督を務めたピエール瀧のシーンをカットせずに公開しました。

薬物事案に限らず、問題があった場合どうすべきだったのかを考えてみたいと思います。

 

アメリカはセレブの薬物使用に寛容である

アメリカではしょっちゅうセレブリティと呼ばれる人々が薬物疑惑や実際に薬物を摂取しているとして逮捕されたり、果ては過剰摂取による死亡例も多くみられます。

また薬物事案での逮捕も「○日間のリハビリ施設入院治療」といった判決となります。なぜか。

アメリカでは「薬物が簡単に手に入る社会」がいけないのであって、「薬物に手を出した人間」を責めない風潮にあります。

また弱っている人をここぞと叩くのではなく、更生したらまた戻って来れば良いというチャンスを与えられる国でもあるため、多くの芸能人が薬物に手を染めるもカムバックを果たしています。

参考どうしてアメリカはセレブの薬物使用に寛大なの?

 

麻薬の使用について厳しい罰則がある国は?

1位サウジアラビア
2位自称イスラム国(ISIL)
3位イラン
4位インドネシア
5位北朝鮮
6位ドバイ
7位シンガポール
8位中国
9位ベトナム
10位日本

薬物に対する厳しい罰則がある国は?

なんと日本は共産国家や独裁国家などと並んで10位となるほど厳罰であるようです。

いわゆる共産国家では「更生施設送り」と言う名の「強制収容所送り」となり、果ては「銃殺刑」や「公開処刑」などと言う処罰が課せられるなど、人権無視の罰則が相次ぎます。

日本は「麻薬は犯罪」と割り切ってとにかく罰だけを下していくのか、それとも「更生」し社会復帰させることに重点を当てるのかをもう少し明確にした方が良いのかもしれません。

失敗にもう少し寛容になって、「薬物使用者」については「更生と社会復帰」を、売人や組織には「死に値する厳罰」がもしかしたら理想的なのかもしれません。

 

また薬物事案ではありませんが、かつてナオミ・キャンベルが自身の起こした暴力事件でゴミ拾いや清掃活動などを行ったことがあります。

「芸能人は芸能で復帰」それも良いのかもしれませんが、いち人間として初心に立ち戻ってこのような社会奉仕活動も積極的に罰則に取り入れることも必要なのではないでしょうか。

 

代役の立て方〜中国の例〜

薬物事案とは異なりますが、つい先日とある大作ドラマがお蔵入りになりかけた例を考えてみたいと思います。

作品名は「巴清伝」といい、范冰冰(ファン・ビンビン)主演、製作費90億円の大作ドラマでした。

范冰冰といえば巨額脱税で芸能活動を自粛しており、テレビやメディアでめっきり見なくなってしまいました。

※Fan Beauty Secretと言う自身の化粧品ブランドを立ち上げたり、海外向けのプロモーションで復帰するなどじわじわと復活への道のりを進んでいることは確かです。

 

 

この作品は范冰冰だけでなくそもそも相手役の高云翔がオーストラリアで起こした婦女暴行事件で代役撮影となっていた、曰く付きの作品でした。

この作品では范冰冰と高云翔に代役を立て9億円の追加費用を立てて撮り直しているとのことです。

これは今回の大河ドラマ「麒麟がくる」と同じパターンですね。

参考記事女優ファン・ビンビンの不祥事で消えかけた豪華ドラマ「巴清伝」、撮り直しがすでにスタート

 

では今回の「麒麟がくる」は他にどういった方法があったのか?

今回の沢尻エリカについては以前から薬物使用疑惑があるなど、ある意味リスクの高い女優のキャスティングとなっていました。

しかしながら彼女の演技力に期待し、キャスティングしたいと思う気持ちも分かります。

 

こういった場合どうすべきだったのか。勝手に考えてみました。

 

例えば初めから年齢を重ねることを念頭に入れた複数人交代制でやる方法もあります。

少し昔になりますが「鬼龍院花子の生涯」の仙道敦子→夏目雅子と子供から大人に成長する際の「映像の見せ方」は見事なものでした。

また中国ドラマで「武則天秘史」は主演の則天武后を3人の女優で演じましたが、全く違和感を感じないどころか、各世代で演技力の非常に優れた女優陣でしたので却って素晴らしかったように思います。

リスクの高い方をキャスティングする際は「複数人交代制」か「映像の見せ方」であらかじめ工夫をする必要があるのかもしれません。

 

アメリカでは薬物問題はセレブのみならず社会問題化

世界で薬物の直接的な影響による死者は、2015年で約17万人。そのうち最多の死者を出しているのが米国だ。17年に史上最多の7万人以上が過剰摂取で亡くなった。

引用元:死者年7万人、米国で広がる世界最悪の薬物蔓延の現場を歩いた

この中で、人生における挫折や失敗がきっかけで普通の学生が薬物に手を染めたり、経済的困窮を理由に薬物に蝕まれていく人々が簡単に薬物を手に入れられる状況にあることが書かれている。

日本でも違法薬物と同等の効果を得るために、薬局で普通に販売されている風邪薬などを大量に摂取する事案などが発生しています。

 

まとめ

ピエール瀧、沢尻エリカという影響力の高い人物が立て続けに薬物で逮捕され、日本の芸能界でも薬物汚染が目立ってきています。

国として薬物使用者と薬物販売者をどのような罰則で対処していくのか、再犯をどのように防ぐのかをこれまで以上に検討していく必要があるのではないでしょうか。

またリスクの高い人物をキャスティングしたい場合は更なるリスク回避策を検討すべきなのかもしれません。

 

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  • この記事を書いた人

Satsuki Nosaka(乃坂皐月)

幼少期からバレエを習い、中学生の時に文化庁の日中国交20周年記念の中国公演に参加。大学受験とともにバレエをやめ20キロ太る。 宝塚歌劇はまんべんなく観劇。個人レッスンと中国時代劇でゆるく中国語学習中。先日念願のミニドラマ翻訳を行う。 本業はWeb関連会社の代表。 学生時代からの目標である満員電車に乗らないで生活することを叶え、Web業界でのサラリーマン生活の後、起業。

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