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中谷美紀主演「ゴーストライター」

週末一気見視聴。

あらすじ

中谷美紀演じる女性作家、遠野リサは人気作家だが、最近スランプに陥っていた。
一方、田舎から出てきて婚約者から一年限りの約束で上京し、とあるきっかけでリサのゴーストライターとなった川原由樹(水川あさみ)。

2人と周りをとりまく人物との関係性とパワーバランスを描いたストーリー。

表に出る作家と裏で内容を詰めるゴーストライターとの関係性、ゴーストライターと婚約者、作家と編集者、作家とその母と息子との関係を通した人物描写がされており、光だけではなく影の部分も多く描かれている。

レビュー

中谷美紀のドラマは久しぶりに見たけど、ただ美しいだけではなく独特で良い。
1話のデルヴォーの白いブリヨンがよく似合う。

気難しく親子関係に難のある小説家。

彼女は母親(江波杏子)に管理されて育ち、母親は自分がいなければこの子は失敗ばかりすると思っている。
かたや川原由樹は婚約者に自分で決断できず、才能がないことを知るために一年限りの上京をさせていると平気でのたまう。

この通り2人はなんとなく似ている所がある。

川原由樹のセリフで
「この価値が本当に分る人はどれくらい居るんでしょうね。みんなラベルを見て買うもの。中身は私で、ラベルは先生」
と言う。

表に立つこと。人前に立つことによって別の神経を遣い、消費され、才能が枯渇していくのは遠野リサだけではなく川原由樹も同様だった。

見た目が重要で、整形をエチケットとするような国まである。
化粧品もパッケージがダサくて安っぽいといくら中身がよくても見向きもされない。
消費されるものに対する悲しい人間の性がここでもよく見え隠れする。

リサの母は認知症でリサのことがわからないが、最終話でもしや思い出したのかと思う描写もある。

結末はまあこんなもんだろうなあと言う感じでした。

キャスト

遠野リサ(女流小説家) … 中谷美紀
川原由樹(リサのアシスタント) … 水川あさみ
小田颯人(文芸雑誌編集者) … 三浦翔平
塚田真奈美(文芸雑誌編集者) … 菜々緒
岡野慎也(単行本編集長) … 羽場裕一
坪田智行(文芸誌副編集長) … 水橋研二
尾崎浩康(由樹の婚約者) … 小柳友
遠野大樹(リサの息子) … 高杉真宙
田浦美鈴(リサの秘書) … キムラ緑子
遠野元子(リサの母親) … 江波杏子
鳥飼正義(常務取締役) … 石橋凌
神崎雄司(文芸雑誌編集長) … 田中哲司

  • この記事を書いた人

Satsuki Nosaka(乃坂皐月)

幼少期からバレエを習い、中学生の時に文化庁の日中国交20周年記念の中国公演に参加。大学受験とともにバレエをやめ20キロ太る。 宝塚歌劇はまんべんなく観劇。個人レッスンと中国時代劇でゆるく中国語学習中。先日念願のミニドラマ翻訳を行う。 本業はWeb関連会社の代表。 学生時代からの目標である満員電車に乗らないで生活することを叶え、Web業界でのサラリーマン生活の後、起業。

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