今年の夏にひっそり日本公開されていることを知りましたのでメモ。
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ビジュアルについて
この邦題もメインビジュアルもかなり微妙というか普通。
↑下が私所有のフランス版ですがこちらのほうが芸術性を感じます。
※本来はホイファナラ(辉发那拉)皇后なのでしょうが映画の役名に合わせます。
パッケージだけでいえば、
フランス版はウラナラ皇后の肖像画と范冰冰を合成しており、
タイトルも「禁断の肖像画(Le portrait interdit)」となっています。
このようなビジュアルであれば、
「何が禁断」なのか、「なぜこの人は憂鬱そうなな顔をしているのか」など
色々見る前に想像したり深読みしたりすることができて私は楽しいです。
わが国でのプロモーション方法は、キャッチフレーズにある
宣教師とウラナラ皇后の「禁断の密愛」という点にフォーカスが当たっているようですが、
そういう観点では期待外れなのではないかと思います。
邦題タイトルがいまいち
やはり邦題タイトルとしては私としてはかなりイマイチなのですが、
直訳の「額縁の中の女(画框里的女人)」または「禁断の肖像画」の意味の方が、
ウラナラ皇后の生きる場所を暗示していることと
自由がないことも表しているので内容との乖離はないのではと思います。
内容
イエズス会士アッティレ(Jean=Denis Attiret 王致诚)がウラナラ皇后の肖像画を描くことになった。
ウラナラ皇后は皇后という高い地位にありながらも、実際は片思いする女性そのもの。
ウイグル出身の香妃にぞっこんで皇帝からの愛されません。
だからウラナラ皇后は、皇帝からの寵愛の厚かった、亡くなった前の皇后、富察氏の行動を真似たり、他の妃嬪に嫉妬したり、皇后でありながらただの女性と変わらない様子が前面に描かれています。
とくにもう一人の幻の自分というか心の声と語り合うウラナラ皇后がとても孤独で寂しさを感じます。
自由のない後宮の中で生き続けなければならない、離婚も浮気もできない皇后の心の様子が、異国の宣教師、アッティレに描かせる肖像画を通して描かれていきます。
最終的に髪を切るところは他国の映画ならではのやや抽象的に見せています。
美しい衣装、避暑山荘と問題点
しかし衣装は非常に美しく凝っており、
范冰冰の最近では珍しい「化粧控えめ」な美貌が大変素晴らしいです。
※fbbstudioがらみの作品は気合が入っていて,どうしても化粧も濃く、作り物のようになってしまうように思えます^^;
また避暑山荘での撮影シーンもありこれも絵のようにきれい。
おそらく幻の自分と対話しているところが避暑山荘で撮影されたものかと。
問題点は二つ。
どこかの場面でとんでもなくバランスの悪い書があり苦笑したというのと、翻訳のウラナラ陛下というのはちょっと馴染みませんね。
あまり中国古装劇の経験が浅い方が担当されたのかもしれません。
やはり「皇后さま」と訳した方が自然ではないかと思います。
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