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花組「アウグストゥス/Cool Beast」

2021年4月11日

柚香光さんトップ就任後、大劇場2作目で初の二本立て。残念ながら、瀬戸かずやさん、華優希ちゃんの退団公演。

アウグストゥス。

カレーちゃんオクタヴィアヌスのマント捌きがたくさん見られます。 何度も繰り返し衣装を変えてはマントを翻してくれるので、眼福。

キャラとしては、育ちのいいお坊ちゃんが争いをせず平和な世に導こうと奮闘するのが、カレーちゃんオクタヴィアヌス。
それに対し、あきらアントニウスは野心家。かちゃのクレオパトラとのカップリングは互いに大人の色気を感じる。

クレオパトラの衣装、手が込んでて素敵。オペラグラスで細かいところまで見てしまう。

ひとこちゃんのブルータス。
殺されたの早くない?って思ったら、なんと亡霊で登場する。

華ちゃんポンペイア、自死して、海戦でオクタヴィアヌスを助けるために亡霊で出てきてアシストするなんて、退団公演と相まって少し悲しい。

そして舞台演出が平坦な感じに見えたのが少し気になりました。高さがないと言うか、なんとなく立体感にかけるシーンが多いように感じました。演者は立体感あるだけに勿体ない。

ギリギリSSの7列目

Cool Beastは藤井大介先生作。レスリー・キー然り、カレーちゃんは制作者のインスピレーションを物凄く掻き立てるのだなと。
ああこう言うのをさせたいんだなと言うのがわかりやすかったのと、カレーちゃんしか似合わないだろうという衣装やダンスてんこ盛りでした。

その衣装ですが、冒頭の黒髪に赤い衣装から始まって、中詰めのヒッピー×リゾート地みたいな衣装。あれはどうかと思った。あの衣装はいまいち気持ち的に盛り上がらない。
あきらとのデュエットの女役はとても良かった。これがめちゃくちゃ美しい。
ステップを踏むたび、スリットから見えたカレーちゃんの足、シルヴィ・ギエムみたいな鍛えられた太もも、つまり内側にきれいに筋肉ついててバレエダンサーの理想的な足だったので、ちょっと感動した。

最近の大介ショーは「アクアヴィーテ」が思いの外良く、歌も一度で覚えられるキャッチーさだったが、本作は頭に残らなかった。惜しいのはその点か。

ひとこちゃんが最近ぐんぐん力をつけてて眩しい。ダンスもかなり踊れる、かつ好きな踊り方。彼女もカレーちゃんと同じく、後ろ姿や背中の見せ方が美しい。
雪組から花組に異動していよいよ花が咲いてきた感じ。これから楽しみ。

毎度のルーティーン「くすのき」幕の内を食べる
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Satsuki Nosaka(乃坂皐月)

幼少期からバレエを習い、中学生の時に文化庁の日中国交20周年記念の中国公演に参加。大学受験とともにバレエをやめ20キロ太る。 宝塚歌劇はまんべんなく観劇。個人レッスンと中国時代劇でゆるく中国語学習中。先日念願のミニドラマ翻訳を行う。 本業はWeb関連会社の代表。 学生時代からの目標である満員電車に乗らないで生活することを叶え、Web業界でのサラリーマン生活の後、起業。

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