映画「傾国傾城」「瀛台拉血」【西太后・光緒帝・珍妃】

1970年代の古い映画です。
監督は李翰祥(リー・ハンシャン)
香港映画で刘晓庆の「西太后」(邦題)の監督です。

しかしこの作品は中国との合作ではないので、香港の俳優陣で固められており、衣装やセットなどが結構あれれ??と言うところがあります。

 

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概要

「傾国傾城」から「瀛台拉血」と続きモノの作品となっています。

光緒帝の即位から始まりますが、皇帝が珍妃だけを寵愛。
それをきっかけに西太后や他の妃嬪との亀裂が生じます。

そして戊戌の政変で袁世凱に裏切られ、光緒帝が瀛台に幽閉され、珍妃はもちろん冷宮送りとなります。

側近は菜市口(清朝末期の処刑場)で処刑という、敗者となった光緒帝の悲しい運命を描いています。

 

原作は「瀛台拉血記」?

「瀛台拉血記」は西太后の側にいた帰国子女の徳齢の著作ですが、原作としての表記はありません。
それと、徳齢女史は慈禧太后のことをいくつかの著作物に残していますが、いずれも小説的であり史実としての価値はないと言われています
※80年代に東方書店から発行された「瀛台拉血記」の日本語訳、「天子ー光緒帝秘話ー」の古本を買ったので後日。

 

 

瀛台とはどこか?

映画の中では、冷宮に入れられた珍妃姉・瑾妃の計らいにより、警備の目を逃れて(恐らく)最期に一目会うと言うシーンが描かれています。
フィクションだとは思いますが、皇帝が宦官の格好をしてまで、瀛台を抜け出し、中南海を船を漕いでやってくる非常に哀れな姿も印象的です。

瀛台とは下の写真のど真ん中にある島です。

 

瀛台は人工島です。
このように四方を水に囲まれ、建物内に部屋が20ほどあるそうです。

 

地図でいうとこちら▼

 

瀛台は現在何に使われているのか?

現在「瀛台」含め、この辺り一帯は中南海エリアと言われ、共産党指導者たちの住居などがある最重要エリアです。
北京オリンピックの時に一時公開ツアーなどが組まれることがありますが、基本的に非公開です。
スパイと思われると色々と面倒ですので、旅行の際はカメラも向けないようにした方が良いです。とりわけ天安門辺りで撮影する場合、念の為、気をつけています。

また外交でもしばしば使われます。
習近平主席とオバマ大統領の非公式会談が行われたことも記憶に新しいですね。

 

光緒帝の瀛台での生活とは?

まさに籠の鳥というべき状況に置かれた光緒帝は日に日に心身を病み、宦官に当たり散らすようになりました

この孤島ともいえる瀛台は↑に貼った写真を見ると、今は地続きに見えます。

しかし、光緒帝幽閉時は地続きとは言えませんでした。

この部分に橋がかかっていて、人が通ると橋を跳ね上げて、渡れないようになっていました。
「御膳」つまり食事を持ってくる時だけ橋を渡して、用が済んだら跳ね上げていました。

この状況下を光緒帝は“欲飞无羽翼,欲渡无舟揖”(飛びたくても翼がない 渡りたくても舟がない)と詩に残しています。

 

また死因については、2008年に砒素中毒で亡くなったことが遺髪から判明しており、
慈禧太后、李蓮英、袁世凱の3名が犯人として考えられるそうです。

 

 

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出演者と配役

盧燕 …… 慈禧太后
狄龍 ……光緒帝
蕭瑤 ……珍妃
苗天 ……李蓮英
汪禹 ……張進喜
凌雲 ……康有為
岳華 ……譚嗣同
淩波 …… 隆裕皇后(晋沣(晋澧 jin3feng1)皇后)
胡茵茵 ……德齡公主

盧燕はジョン・ローンの「ラストエンペラー」でも慈禧太后を演じました。
結構迫力があって怖いです><

狄龍は「男たちの挽歌」シリーズやカンフー映画で活躍した香港スターです。
カンフースターがこの作品では無力な皇帝を演じています。

 

冒頭から映画「西太后」と同じ音楽が流れ、雰囲気を盛り上げます。
▼1:50あたりから。CMが流れるかもしれません。

 

しかし、「西太后」のように中国合作ではないことため、「香港映画」の匂いがする「清朝古装劇」と思って楽しむのが良いかと思います。

 

そんな中、紫禁城に写真機を持ち込んだとされる珍妃が写真を撮影するシーンや頤和園の清晏舫(石舫)でカードゲームをしているシーンがあります。

 

それから光緒帝の皇后、隆裕は「晋沣(晋澧 jin3feng1)皇后」という名前になっていました。

メソメソシクシク泣いてばかりで辛気臭さ満載です。

 

百度を見るとこれ系のドラマはたくさんありそうなので、また見てみようと思います。

 

Trailer

 

 

 

 

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