アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト2020 Bプログラム

もともといくつもりはなかったのですが、マリインスキーのアリーナ・ソーモワが来日するとのことでチケットを買ったのですが、「個人的な事情」ということで、来日キャンセルとなりました(涙)

またかー…とショックだったのですが、菅井円加さんがキャスティングされたので、結果これで良かったです。

 

アリーナ・コジョカルも怪我をしてプログラム変更を余儀なくされたということですが、Bプロの「マルグリットとアルマン」は踊れるということですが、少々心配です。

 

<第1部>

フォーゲルとバデネスの「伝説」で始まりましたが、だいたいをなんとなく惰性で見てしまいました。
出だしということでフォーゲルが少々フラついていましたが、後の「モノ・リサ」が二人ともとても素晴らしかったです。

「ABC」のコボー。Aから順にバレエ関係のワードが発せられてそれを時には真面目にコミカルに踊ってみせる作品ですが、これが素晴らしかったですね。

 

コボーいつの間にか坊主頭になってたんですね∑(゚Д゚)

 

そして最後のキミンと菅井さんの「海賊」ですが、ピンチヒッターかつ初パートナーということもあってか、いつものダイナミックさが全くなく、恐る恐る、確認しながら踊っているような感じに見えました。(ちょっとすべって危なかったところもありました)

 

キミンは期待通りで言うことなしです。もう一つくらい踊ってくれたら嬉しかったです。

 

「伝説」エリサ・バデネス/フリーデマン・フォーゲル
振付:ジョン・クランコ
音楽:ヘンリク・ヴィエニャフスキ

「ヴァスラフ」より 菅井円加
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ

「ディアナとアクテオン」 ナンシー・オスバルデストン/オシール・グネーオ
振付:アグリッピーナ・ワガノワ
音楽:チェーザレ・プーニ

「ABC」 ヨハン・コボー
振付:エリック・ゴーティエ
音楽:フィリップ・カニヒト

「モノ・リサ」エリサ・バデネス/フリーデマン・フォーゲル
振付:イツィク・ガリリ
音楽コンセプト・作曲:トーマス・ヘフス、イツィク・ガリリ

「エディット」 - 新作世界初演 - ナンシー・オスバルデストン
振付:ナンシー・オスバルデストン
音楽:エディット・ピアフ

「海賊」 菅井円加/キム・キミン
振付:マリウス・プティパ
音楽:リッカルド・ドリゴ

 

<第2部> 

コジョカル、怪我をしたとのことですが、それを感じさせない素晴らしいマルグリットでした。

明るく健全な恋ではなくやや後ろめたい。おまけに自らの身体も病魔に蝕まれている様をよく表現しているように思えましたがあまりにも可愛すぎますね。マルグリットというよりマノンっぽい。

 

それからポルーニンですが、存在感とかオーラの素晴らしさは存分に感じましたが、一番素晴らしかった時のバレエの技術というものが見られないような気がしました。

よくよく昔の映像と比べると太りましたし、柔らかいバネも何処へやら。着地の度にドスンドスンと飛べなくなっているような気がします。

テクニシャンのグネーオとキミンが同じ床で音がしないのにどうしたのか…。

 

おまけに見た目についても一言言いたくなります。

顔にも胸元にもタトゥーを入れてて、ヒゲ面。そのビジュアルで恐ろしく激情的に踊るので、いわゆるブルジョワのおぼっちゃまのアルマン像からはかなりかけ離れているように思えました。

 

色々あったことは知っていますが、もう純クラシックは似合わないダンサーになってしまったのかもしれない、とても残念で勿体無い気持ちでいっぱいになりました。

 

2013年のタマラ・ロホとの「マルグリットとアルマン」。今日と全然違うやないかいとつっこみたくなるほどナイーブ。
本日はなんとなく鬼神のような表情に見えましたよ…

 

「マルグリットとアルマン」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フランツ・リスト

マルグリット:アリーナ・コジョカル
アルマン:セルゲイ・ポルーニン
アルマンの父:ヨハン・コボー
公爵:木村和夫

東京バレエ団

 

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