ラストエンペラー4K レストア版を見てきた

映画「ラストエンペラー」を見てきました。

何度も見た作品。でも劇場で見たことがないので念願かないました!

今回の版は劇場公開版・4Kレストア版。

壮大なスケール感は大きなスクリーンで観るのに最適。

中国なのに全編英語だったり、人の名前が広東語か香港語系の発音なのはそりゃもちろん違和感がありますが、王朝が終わるという退廃的な黄昏感のある映像美と、坂本龍一の音楽が素晴らしすぎて、そんな細かいことはどうでもよくなってしまいます。

溥儀が言う「Open the door」が印象的で、この映画のテーマはOpen the Doorだと改めて感じます。

溥儀は生まれながら囚われた人だったと思います。
彼の意志で出たいときに出れない。出たくないときに出される。

新しいものに憧れを抱きながら、関東軍の傀儡皇帝なるほど皇帝の座に固執した溥儀は、戦犯となり強制収容所に送られてからは、当たり前ですが、靴下一つはけない。靴ひもひとつ結べない。

ひとりの人間として非常に無能なんです。

手取り足取りやってくれた宦官や女官はおらず、すべて自分でやらなければならない。

皇帝であった自分のアイデンティティはすべて否定され、さぞかし困難な生活を送ったでしょう。

皇帝に即位して太和殿から出る時の黄色い幕、紫禁城から追い出されて門が閉じる、出産後の婉容を追いかけて目の前で門が閉じる。

果たして自分の意志で開けた扉はどのくらいあったのだろうか。
しかし実際は、自分の意志だと思っていても誰かに利用されていただけなんてことがほとんどではなかったのか…。

皇帝から平民へ。
愛新覚羅溥儀という人の人生ほど波乱という言葉であらわせる人はいないでしょう。

たまたま「新潮」の2月号を見たら、坂本龍一が手記を掲載していました。
その中でBTSのSUGAと東京で会ったこと、そして彼は「ラストエンペラー」がきっかけで坂本龍一の音楽が好きになったことなどが書かれていました。

BTSのSUGAも優れた作曲家なので、近い将来映画音楽にも携わってほしいと思ってやみません。

今回、私が観に行ったのは、「12ヶ月のシネマリレー」という企画のひとつとして上映されました。

1週間ほど上映されているようです。

https://12cinemarelay.com/

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ラストエンペラー関連の書籍・映像

わが半生(上)(下)

映画「ラストエンペラー」の原作であり、ラストエンペラー溥儀自身が書いた自叙伝。原題「我的前半生」。
伏魔殿というべき清朝の内部、早くから母親と離され、乳母とも引き離され、主人と奴隷という関係性でしかない宦官や女官のなかで育てられ歪んだ人間性とそれがのちの人生にどれほど深く影響していったかがわかる。

映画ラストエンペラー

劇場公開版はカットされているので、全長版が入ったこちらがおすすめ。
劇場公開版も入っているので、見比べも可。
メイキングやスタッフインタビューも含まれています。

→Blu-rayの詳細を見る(Amazon)

ラストエンペラーの私生活

光緒帝の妃であり珍妃の姉であった瑾妃に仕え、のちにラストエンペラー溥儀の下に仕えた宦官・孫耀庭氏の証言などがベースとなっている。
性的な問題も含めたラストエンペラーのプライベートが書かれている。

本の詳細を見る(Amazon)

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